#3 Time after time ～花舞う街で～ / 倉木麻衣

人は皆孤独と言うけれど

探さずにはいられない　誰かを

儚く壊れやすいものばかり

追い求めてしまう

　　　　　　　　　　　　　　Time after time ～花舞う街で～ / 倉木麻衣 

2003年にリリースされた倉木麻衣のシングル曲。

メロディやサウンドが非常に美しく、

彼女が学生時代を過ごした京都をイメージして書かれた歌詞も、

美しい言葉が並べられ日本の和を感じさせる。

彼女がこの曲を発表したのは20歳。

その歳でこんな素敵な歌詞を書けるのかと、驚きの一言である。

昨年、このTime after timeを彷彿とさせる、

和をテーマにした「渡月橋～君想う～」もヒットとなったが、

34歳で再びヒット曲を出せたという事実も驚きである。

彼女の曲を聴き続けているひとりとして、

ここまで長く支持されているのは非常に嬉しく思う。

曲中で終盤のサビ前に暗めに歌う上記の歌詞部分。

人は皆孤独なのに誰かを探してしまう、この歌詞がいつも頭に残る。

孤独を感じることは良くある。

誰かと会う約束をして、それが終わるとまた自分の世界に戻る。

その喜びと空しさの繰り返しを感じた後に、

最後のサビで桜の花びらが舞い落ちる情景と共に、

その繰り返しから抜け出して共に生きる決意をした2人の希望が描かれて終わる。

彼女の曲はポジティブな曲が多いから聴いていて心地が良い。

これからも長く歌い続けていってほしい。

そしてまだまだ名曲を残していってほしい。