#4 Neighbourhood / 米津玄師

 

 

右曲がりのトラックに

巻き込まれたらしいよ

あの子がくれたガンダム

まだ残ってるかな

                  Neighbourhood / 米津玄師 

 

米津玄師のヒットシングル「ピースサイン」収録のカップリング曲。

彗星のごとく現れ、今やリリースする曲全てがヒット作となるほど、

世間の人気を獲得している。もちろん私もリスナーの一人である。

 

彼の描く曲の世界はどこか暗いイメージが多く、

影を感じる曲が多い。

この曲もそのひとつ。

子供の頃を回想している歌詞が連なっているが、

それは幸せで穏やかな子供時代では決してない。

 

そんな中この曲を聴くといつも頭に残るのが上記の歌詞である。

親友でなくても、仲の良い友達でなくても

時間を共有したことがある人が亡くなると、

胸の中はどんよりと雲が陰り、喉の奥に何か詰まったような

息苦しさを感じる。

何をした訳でもない、何か出来た訳でもない。

何も出来ないしどうしようもないから雲が陰る。

 

そんな言葉に出来ないような気持ちが

書かれていなくても感じられるような、

あの気持ちを思い出すような、

強い力をこのフレーズは持っていると思う。

この歌の主人公が問いかけているのは「兄弟」と呼んでいる人物であるが、

急に登場した第3者が私にとって強いインパクトを与えている。