#7 Anything / 安室奈美恵

 

You can do anything

You can be anything you want

You can go anywhere in the world

You can climb a mountain

You can swim across the sea And do anything

You can do anything

      Anything / 安室奈美恵(作詞:James "KEYZ" Foye, Anthony Franks) 

 

2015年にリリースされた安室奈美恵の12枚目のオリジナルアルバム、

「_genic」収録のミディアムバラード

恐らく「_genic」が、彼女の最後のオリジナルアルバムとなるだろう。

 

全英語詞ながら、サビのメッセージは非常に伝わりやすい簡単な単語で綴られている。

シンプルだからこそ、そしてこのメッセージが英語で書かれているからなお、

心にすっと入ってくるのは私だけであろうか。

仮にこの歌詞が日本語であったとすると、

そんなに共感することはなかったかもしれない。

 

君なら何だってできる。何にだってなれる。

優しく肩を抱かれながら言われているような、耳元で囁かれている感覚。

山も登れるし海も泳げるんだから。大丈夫、何だって出来るよ。

シンプルなメッセージだからこそ、日本語だとありきたりに思うかもしれないが、

何も考えなくとも身体に英語詞が意味と共に入ってくる。

 

最終ドームツアーのセットリストには選ばれなかったが、

安室奈美恵の曲にはあのセットリストに入っていたヒット曲の数々以外にも、

たくさんの名曲が存在する。

もちろん最後に聴きたかったマイナーな曲もたくさんあったが、

あのライブは紛れもなく、

最高のセットリストかつ最高のライブパフォーマンスだった。

 

彼女は引退までのあと数ヶ月、私たちに何を残してくれるのだろうか。

最後のMCで涙を流した人も少なくないはず。

私もアンコールが始まって終わりが近いことを自覚し涙が溢れ、

最後の彼女のMCを聞きながら自然と涙が流れてきた。

安室奈美恵の決意は固く、恐らく本当に引退後ステージに立つことはないだろうと、

彼女を応援してきた我々はわかっている。

本当に惜しい。だけど最後まで格好良い姿を見せてくれてありがとう。

これからもずっと好きでいるだろう。

引退のときを迎える時も、最後は笑顔で、ばいばい。