#11 STORY / 愛内里菜
1000回の涙と 1000回の喜びで
±0 だっていいさ
だってそれは
何もなかった0よりもずっと
意味のあるSTORY
STORY / 愛内里菜
2009年リリースの愛内里菜の30thシングル「STORY/SUMMER LIGHT」収録曲。
愛内里菜としては翌年の2010年で引退したため、終盤のリリース曲となる。
昔から作詞は本人が行っており、当時の歌詞は意味がわかりづらい詞も多かったが、
この曲の最後のサビの歌詞は鮮明に記憶に残り、
10年弱の期間が経ってもふとした時に頭の中で流れるフレーズである。
損をすることを恐れて動き出せない人や、
悔しい経験をたくさんしている人へ向けたであろうこのメッセージ。
確かに自分も、「どうせ無駄だし」なんて思うと、
なかなか行動に移せないシーンはよくある。
何もせず過ぎた時間は、もしくは別の楽な道へ進むことに費やした時間は、
もったいないと感じるし、そんな日なのに何故か早く時間が過ぎてしまったりする。
もしあの時努力することを選んでいたら。
苦しくても、駄目だったとしても挑戦していたら。
たとえ利益がなかったとしても、その経験は自分の糧となる。
平坦な毎日よりも、良いこと悪いことででこぼこした日々は、
人間を強く成長させる。
何にも繋がらない無意味なものなんてない。
当たり前のことを言っているだけなのかもしれないが、
無駄なことなんてひとつもないと思えば、人生は有意義だ。
一生の中で良い事と悪い事は同じ数だけあると子供の頃に聞いた覚えがある。
きっとそうなのであろう。
今が楽しいと思っている人にも、掘り返せば辛い経験はあるし、
今が辛いと思っている人は、幸せな経験があるからこそ辛いと感じている。
忘れているだけで、全ては何かに繋がっているのかもしれない。