#14 僕と僕らのあした / V6

どんなに辛い夜だって

超えた足跡はひとつじゃない

そうさ僕らはひとりきりで

強くなる必要なんてないさ

              僕と僕らのあした / V6(作詞:竹仲絵里) 

 

2007年にリリースされたV6の30thシングル、

HONEY BEAT / 僕と僕らのあした」収録曲。

当時HONEY BEATがヒットし知名度が上がっていたため、

両A面ではあるがこちらはあまり知名度は高くなかった。

V6はアイドルでもあるため明るい、もしくはクールな振り付きの曲が主だが、

ラード曲はジャニーズの中でも名曲が提供されている印象である。

 

辛いと思い伏せる時、「何で私だけ」と思う人は多い。

自分は不幸だ、辛いと思っている人間は、その時幸せで笑っていたり、

良いことがあった人ばかりに目を向けてそう思う。

もちろんその人にだって今は幸せに見えても辛い時期はあっただろうし、

これから待ち構えているかもわからない。

上にいると思う人間は下の人間を見下し、下の人間は上を見て羨んだりする。

では、同じ目線の人に目を向けることはあるだろうか。

 

ライバルとして切磋琢磨するも良し。助け合うも良し。

辛い時にこそ忘れてしまう。

あの時助けてくれたこと。声を掛けてくれたこと。

些細なことでも、何か救いの手を差し伸べていてくれた人がいたのでは?

自分だけ、なんて思ってはいけない。

この曲は孤独を感じた時に聴くと、

そんなことを思い出せるような歌詞やメロディーのように感じる。

 

人間は生きている以上、多かれ少なかれ色々な場面で他人と関わっている。

勉強だって部活だって、バイトだって塾だって、仕事だって家事だって。

何でも一人で立ち向かう必要はない。

というか、きっと自然と誰かと少しずつ時間を共有して関わっている。

今まで歩いてきた道を振り返れば、自分の足跡だけではない。

これは生きている全ての人間に共通して言えることだ。

だから、辛いときは頼って良い。誰に頼れば良いかわからなくても、

必ず誰かが関わってくれる。

塞ぎ込まず、外に出て誰かと共有して行って欲しい。

いつもそこには必ず誰かがいてくれるはず。

そう信じている。