#20 1 of 1 / SHINee
トキメク何度でも感覚Replay
似てるようで違うのさ
ふりだしfallin' fallin' for you
また始めからキミに恋しよう
1 of 1 (Japanese Ver.) / SHINee(作詞:Sara Sakurai)
2017年にリリースされたSHINeeの日本5thアルバム「FIVE」収録曲。
一定のテンポで流れ続ける弾むような伴奏が耳に残る特徴的な一曲。
K-POP色が強めなサウンドに乗せたりダンス押しの曲が多いK-POPアイドルだが、
彼らが歌う曲は少し力を抜いてフッと歌うような王道K-POPからは外した曲が多く、
キャッチーで一度聞いただけで覚えるような曲こそ少ないが、
独特の”らしさ”を持っているK-POPアイドルである。
長く付き合っていると、付き合い始めた頃のドキドキやワクワクを忘れ、
互いが空気のように当たり前の存在になってくると、トキメキを忘れていく。
それが恋であり結婚であり夫婦であると言えばそうなのかもしれないが、
人はいくつになっても恋をしていたい生き物でもある。
あの時は恥ずかしくて見せられなかった大きなあくびも今では目の前で平気でしたり、
うんうんと一所懸命に聞いていた話も今では話半分で聞いていたり。
それが普通で、もうときめかない、なんて言っている人をよそに、曲の主人公は
出逢った時の感覚とは微妙に違うが今でも相手のしぐさや言葉に心を躍らせている。
アイドルらしい恋愛ソングであるが、
この曲には彼らが歌うからこそリアリティが増す一部分がある。
「かけがえない」という意味 訳してみたら=「キミ」
ほとんどの日本人は「かけがえない」なんて言葉を辞書で調べたりはしない。
それくらい身近で、ストレートに伝わる言葉だからである。
韓国人である彼らがJapanese Ver.として日本人リスナーに向けて歌うからこそ、
歌詞に現実味を持たせ、本人に言われているかのように、
聞いている女性にトキメキを提供しているのである。
そんな彼らは今、芸能活動の、人生の分岐点に立たされている。
メンバーが自ら選んで、この世を去っていったのである。
残された4人はSHINeeとして活動していくことを決意している。
たった数ヶ月で隣にいた人を失った悲しみを抑え、
カメラの前で笑顔でいる彼らを見ると、貼り付けた仮面なのではないかと心配になる。
リスナーやファンに出来ることは何だろうか。
私は「鏡」であることではないかと思う。
ほんの数回過去にライブに足を運んだ程度の私はもとより、
彼らの悲しみや苦しみは誰にも計り知れない。
大丈夫かと声を掛けても、大丈夫なはずがないし、
彼らより先に泣いてしまえば、彼らが安心して泣く場所はそこにはなくなってしまう。
彼らが笑顔で歌っているときは、自分たちも笑顔でいれば良い。
彼らがメンバーを思って涙を流したら、一緒に涙を流せば良い。
芸能人と一般人という距離があっても、寄り添うことが出来るのは、
鏡になることなのではないだろうか。
4人の姿を見れば必ず5人の姿が頭に浮かぶであろう。
それでも、この先どんな結末を迎えようとも、後にも先にも紛れもなく、
1 of 1を聞いて、Everybodyのパフォーマンスを見て、
Sing Your Songを歌って、数々の楽しいという気持ちを
与えてくれた人はOne & Only
SHNeeだけなのである。