#23 Bitter & Sweet / RYTHEM

 

ミントガムの私も今は

あなたにとってはもう過去の味

無理にあがいて困らせてみても

余計にまずくなる

ブルーベリーガムのような甘さに惹かれないで

置いていかないで

だけど甘いあの娘 苦い私

答えはもう出てる

           Bitter & Sweet / RYTHEM(作詞:加藤有加利) 

 

2007年にリリースされたRYTHEMの初の配信シングル曲。

後に2008年にリリースされた3rdアルバム「23」に収録され音源化された。

彼女たちの歌声は透明感があり、ハモリはまるで同じ人の声を重ねているかのように、

呼吸までもがとても綺麗にリンクしている。

そんな中でもこの曲はソロパートが多い印象を受ける。

 

どう見たって勝ち目はないよな、なんてライバルのいる恋をしたことはないだろうか。

好きな彼に対して素っ気無い態度しかとれない自分はミントガム、

好きな彼に女性らしく可愛く甘えるライバルはブルーベリーガム。

そんな例えが非常に面白い歌詞となっている。

甘いあの娘、苦い私、答えはもう出てる。

サビの最後の歌詞がとても切なく、女心をくすぐる。

 

終盤までネガティブなミントガムの自分を、

ブルーベリーガムのあの娘への劣等感や対抗心を歌っているが、

最後の最後に歌詞が急に雰囲気を変えており、不思議な感覚で曲を終える。

「今年も変わらない日々が来ると思っていたのに、

変わってしまったのはもしかして、私なの?」

最初は何も思っていなかったのに、その人を好きになった。

変わらない日々が来ると思っていたのに、こんなに気持ちが乱れるなんて。

その変化を起こしたのは誰でもない、自分の気持ちの変化なのだと、

急に冷静な分析が入る。

彼女たちがこの曲で伝えたかった部分は、ここなのかもしれないとも考えられる。

 

恋が始まったら最後、なかなか気持ちは抑えることが出来ない。

あの子みたいにあの人の前で可愛く出来たらいいのに。

そんな主人公へ、彼が気持ちを向けるようなストーリーは、

ドラマの中だけなのだろうか。

そういう人にこそハッピーエンドが訪れて欲しいと思ってしまう。

ずる賢く生きるのは紛れもなくその人の生き方のスキル。

それでも、不器用な人に花が咲くことを望んでいる自分がいる。

 

ブルーベリーガムよりも、ミントガムを好むような男性に、

惹かれて欲しいし、そんな人を好きになって欲しい。

そんな恋を応援したいと思うし、叶ったときには祝福をしたい。

この曲を聴く時は、そんな甘く苦いシーンからのハッピーエンドを頭に浮かべている。