#84 THIS IS HOW WE ROCK / SPYAIR

清楚な顔して裏で根回して話してる他人のウワサ話

人の話聞かずにケチつける奴にいい加減にケリつけ

なんとなく乗っかる奴

お前は本当に真っ白なままか?

つまらねぇコトやってんじゃねぇ

どうせ叩くならそれなら

壊れるまで自由になるまで常識ってやつを叩け

他人なんて気にしていたってお前の人生変わるかい?

          THIS IS HOW WE ROCK / SPYAIR(作詞:MOMIKEN)

 

2016年にリリースされたSPYAIRの18thシングル表題曲。

リスナーに語りかける口調で書かれた歌詞をラップ調のメロディに乗せた、

メッセージ性の強い楽曲で、サビは壮大なロックナンバー。

ファンの間でも人気の高い楽曲である。この曲でのメディア露出も比較的多めであった。

 

私はいつも、この曲の歌詞に出てくる人物のように、

外面が良く、能力のない者やクオリティの低い成果をあげる者を裏で貶している。

必要な人間とは上手くやって行けるように様子を伺うし、

人に任せても良いタイミングや楽を出来ることには遠慮せずに乗っかる。

それが上手くやっていくコツだと思っているし、逆に私に関する文句は言わせない程度に、

多くのことを引き受け、短時間で効率良く成果を出している。

 

自分が頑張れば頑張るほど、他人のサボっている姿が目に付く。

疲れていても任されたことを完遂する為に一所懸命になっている自分の横で、

「これでいいや」と適当に終わらせようとする者や、

気付かれるまでなかったことにしようとする者がいると、腹が立つ。

だけど求められているパフォーマンスは、そっちではないことが解るから、

例え年上で地位も上で私より給与が高い人間がそうしてサボっていても、

そっちに寄る気にはならない。

だけどそんな奴がずるく思えて仕方がない。私だってサボりたい。

そんなジレンマで毎日苛立ちを隠せずにいる。

 

他人なんて気にしていたってお前の人生変わるかい?

そうこの曲に問われて、いつも歯を食いしばる。

他人を気にしてもイライラするだけ。

助けてくれる者、心を安らげてくれる者なんてごく僅か。

大抵の人は私に怒りや苛立ちを与えてくる。

それでも救いなのは、日本もある程度成果主義を認めてきていること。

完全な年功序列の給与体制や職位は、あまり見なくなった。

管理する能力のない者はいくつになっても部下を持たないし、

有能な職員は若くして管理する側に回る。

 

出来ない・やらない人間に腹を立てるのではなく、

自分の能力を上げるために、自分の人生をより良くする為に、考えを廻らせればいい。

能力のない人間が近くにいれば自分が評価されるのだから。

サボっている人間がサボった時間の分、自分はそいつに差をつけることが出来るのだから。

やればやるほど、タスク量は他人に比べて増えていく。

休みたい気持ちも強くなる。自分だって早く家に帰りたい。

だけど、今は耐える時だと、言い聞かせている。

錆びついていくより、輝く明日へ。

きっと、成長に繋がると、豊かな人生を歩めると、そう信じて。