#22 東京シナリオ / UNISON SQUARE GARDEN
悲しいなら泣いたらいいし
楽しいなら笑えばいいし
難しく考えるのは良くないから
僕はこの形でいいや
東京シナリオ / UNISON SQUARE GARDEN(作詞:田淵智也)
2015年にリリースされたUNISON SQUARE GARDENの大ヒット10thシングル、
「シュガーソングとビターステップ」のカップリング曲。
ベースの重低音が印象的なミディアムチューン。
具体的な地名も登場するところを見ると、実体験が描かれた歌詞だと思われる。
理想を追い求めたり、高みを目指す人間はたくさんいる。
しかし理想を手に入れられる人間は極僅かで、
才能のある人間にも勝ち抜くには並大抵の努力では叶わない。
多くの人間が優秀な人間と自分を比べ、その差に現実を見るのである。
そんな一喜一憂は人を成長させるのかもしれない。
それでも、苦しい道を進みたくはないし、出来る限りで生きていきたい。
これでも頑張っているんだ、と日々と戦っている人間は多いだろうし、
自分もそのうちの一人であると思う。
自分は自分だと、いつか何か吹っ切れれば、
気持ちは楽になるだろうし、生きる時間の中に余裕も生まれるだろう。
だから、楽しいときには笑って、悲しいときに泣いて、
自分の気持ちに素直に生きていきたい。
今あなたが歩いている場所のシナリオは、あなたにしか書き記せない。
難しく考えなくていいから、あなたらしく。
そんな風にポンと肩をたたいてくれるようなゆったりとした曲調と、
ヴォーカル斎藤の柔らかい歌声が印象的な楽曲である。
大きな夢なんて持たなくたっていい。
平凡な日常を大切にする毎日でいい。
実現できる範囲の、不器用で小さすぎる願いを、
ひとつひとつ叶えて小さな幸せに微笑むことが出来ればいい。
自分が描いた幸せのシナリオを進むことが、自分にとっての幸せ。
僕はこの形がいいや。